「\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM」が存在しないか壊れているため起動できない、というエラーメッセージが出る。これを修復するためには、ウィンドウズXPのCD−ROMを使って回復コンソールを利用すればいいという。
しかし、所有しているのはプレインストールのノートパソコンだ。XPのCD−ROMなどない。マイクロソフトのサポートページを見ると、起動ディスク利用することもできると書かれている。ダウンロードページもあり、6枚のFDを使うことになるらしい。
そこで、6枚のFDを用意してダウンロードしたもので起動ディスクを作成する。
これで、回復コンソールを起動できればシステムファイルの修復ができるはずだ。6枚の起動ディスクから回復コンソールが立ち上がる・・・はずだが、なぜか6枚目のディスクを読み込んだ後、再起動してストップしてしまう。何度繰り返しても同じだ。
簡単にゆくと思ったのに、そうは問屋が卸してくれない、という訳だ。
なぜなのかネットで捜してみるが、ピンとくるものがない。そんな中、knoppixを使うという方法があることに気づいた。その方法を記載しているホームページも多々ある。
マイクロソフトのサポートページも読んでみるが、難しくてよく分からない。というか、なぜこのような状況になっているのか、原因が何でどうすればいいのかがなかなか理解できないのだ。
システムファイルの修復方法について解説しているページもあるが、手順が書かれているだけで、その手順をたどれば回復できるということしか分からない。したがって、その方法で失敗したらどうすればいいのか困ることになる。
悪い頭で考えながら、回復するいい方法はないかと考えてみる。
まず、システムファイルの中身を覗いてみたらどうだろうかと思いついた。そうすれば、思案のしどころもあるというものだ。
とはいえ、中身を見ようにもウインドウズが立ち上がらなければどうしようもないのだが、幸いなことに実は他にもXPが動くノートパソコンがある。USB外付けのHDDケースもあるから、壊れたPCのHDDを取り出して他のパソコンで確認すればいいということだ。
さっそく試してみる。すると、\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIGフォルダにアクセスができない。壊れているというメッセージが出るのである。
これはダメかと思ったが、あるWEBページでこのエラーはハードディスクに起因するものだといったことが書かれていた。そこには、まずハードディスクのエラーチェックをすべきだと指摘されていた。
ならば、ということで外付けにしたハードディスクのエラーチェックをすることにした。結構時間がかかったが、これでエラーは修復されたはずである。
再度、\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIGにアクセスしてみると、何と中身が確認できるではないか。これならばひょっとするとウインドウズが起動するかもしれないと思い、元のパソコンに戻して起動を試みた。
すると、ウインドウズの起動画面までは進んだ。おー、やったと思ったが、次のステップでブルー画面が表示されてなにやらエラーメッセージが瞬間表示された後、セーフモードの選択画面に戻ってしまう。
そこから先はまったく同じである。セーフモードもセーフモードとコマンドプロンプトも同じようにブルー画面の後、元の選択画面に戻ってしまう。
最初の状況よりは改善したが、またまた行き詰まってしまった。
そこで、マイクロソフトの別のサポートページ、をよく読んでみると、問題なのはレジストリであることがやっと理解できた。
XPでは順調に動いていたときの復元ポイントが作られている。したがって、そのときのシステムファイルを元に戻せばいいのだ。知りたかったのはこのことである。解説ページの難しいことばを理解する必要はない。原因とその対策が分かれば方法も考えられるというものだ。
そもそも、システムファイルの修復が難しいのは、XP特有のNTFSのファイルシステムに理由があるようだ。
Meまでと違い、MS−DOSモードがないこと、またMS−DOSではNTFSファイルにアクセスできないことだ。
そのために回復コンソールでの操作というややこしいことが必要になっているのだ。トラブルのあったハードディスクにアクセスできる別のXPパソコンがあれば何も難しいことではない。
XPで作られている復元ポイントのシステムファイルを元に書き戻してやればいいだけのことだ。このファイルは、System Volume Informationフォルダにある。通常は、C:\System Volume Information\_restore{D86480E3-73EF-47BC-A0EB-A81BE6EE3ED8}\RP1\Snapshot になっているはずだ。このRPの番号が大きいほど最近のバックアップファイルということになる。
ただ、通常ではこのフォルダは見ることができなくなっている。
ここでknoppixの出番である。knoppixであればこれらの中身を見ることができる。確認すると、たくさんのバックアップファイルが残っていた。
このうち最新のものは起動しなくなった原因を含んでいるおそれもあるので、これは避けることにし、起動しなくなった日より2日ほど遡った日付のバックファイルを使うことにした。
この中に、
• _REGISTRY_USER_.DEFAULT
• _REGISTRY_MACHINE_SECURITY
• _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE
• _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM
• _REGISTRY_MACHINE_SAM
という5つのファイルがあるはずだ。
これをコピーすればいいのだが、knoppixでNTFSファイルシステムを読み書きするのは難しいコマンドを使わなければならない。V5.0以降では読み書きできると解説されていたが、読み書き可能な形式でマウントしようとするとなにやらエラーが出てうまくゆかない。
ここでまたまた思案のしどころである。FAT32であれば、読み書き可能である。そこで、もう一つ持っている外付けHDDのFAT32を使ってみることを思いついた。
knoppixではNTFSファイルシステムを読むことは可能なので、これをコピーしてFAT32のHDDにペーストすることにした。これでバックアップされているレジストリを取り出すことができる。
次にもう一度別のPCに2台の外付けHDDをUSB接続をする。このPCはXPだから、いずれのHDDにもアクセスすることができる。
壊れたシステムファイルのあるHDDのフォルダにFAT32にコピーしたレジストリをペーストすればいいということだ。
用心のため、もとのレジストリの拡張子をorgに変更しておく。そのうえで、バックアップされていた5つのレジストリファイルをコピーした。
これで大丈夫のはずだ。システムファイルが壊れたノートPCに再度取り付けて電源を入れる。祈るような気持ちで画面を凝視していると・・・あれ、真っ黒になったままうんともすんとも言わなくなった。
なんだ、以前よりも状況が悪いではないか。いったいどうしたことだろう?思い出してみるとマイクロソフトのサポートページではレジストリファイルの名称を次のように変更するよう書いてあった。コピーしただけではダメだということのようだ。
• _REGISTRY_USER_.DEFAULT を DEFAULT に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SECURITY を SECURITY に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE を SOFTWARE に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM を SYSTEM に変更します。
• _REGISTRY_MACHINE_SAM を SAM に変更します。
というわけで、また再度別のPCにつなぎなおし、レジストリのファイル名を変更する。
そして、・・・再チャレンジしてみると、おー動いたではないか、久しぶりに見るXPのデスクトップ画面。ここに至るまでの何と長かったことか。
1.このエラーが出たらHDDのエラーチェックをすべき。
2.別にXPパソコンがあり外付けのHDDケースがあれば、回復コンソールは不要。
2.XPでシステムファイルを書き戻せばいい。

